CD−Rは最も数多く使用される記録メディアになりました。
しかし、汎用の記録メディアではありますが、記録材料やディスク設計によってメディア性能に差があることも認知されてきました。
株式会社リコーと共同開発したフタロシアニン色素は高速記録特性と保存性に優れ、高水準の互換性と信頼性に優れたメディアを市場に送り出しています。
光記録用色素の研究開発はCD−RとDVD−Rが実用化され、大容量の青色レーザー対応のDVD−Rの開発が進んでいます。
続いて、大容量高速応答を目指して次世代フォトンモード記録も研究されています。光記録用色素は大きな可能性を秘めています。

近年、フラットパネルディスプレイ(FPD)が急成長を遂げています。FPDには様々な機能性色素が用いられています。
液晶ディスプレイのカラーフィルターに使用されるRGB色素のように直ぐに分かるもの以外に、目立たない所で重要な役割を果たしている色素もあります。
プラズマディスプレイに用いられる近赤外吸収色素は赤外線リモートコントロールの障害になる近赤外光をカットします。
また、高画質を得るためにRGB三原色以外の光をカットする特定波長吸収色素が使用されています。これらの色素は用途に応じた分光特性、溶解性、耐光性が要求されます。
当社は特定の要求特性に合わせて分子設計した色素を開発しています。

フォトクロミズムとは光の作用により、単一の化学種が分子量が変化せずに吸収スペクトルの異なる2つの状態を可逆的に生成する現象です。
入江正浩教授が開発した一連のジアリールエテン化合物は熱的に安定で優れたフォトクロミック特性を持っています。
オプトエレクトロニクス関連分野でフォトンモード光記録、光スイッチング等の応用研究が進められ、ナノテクノロジーによる分子デバイスの機能性分子材料としての可能性を秘めています。